組織と人間関係
情報誌である【商工経済情報】の中に「前照燈」というコラム欄があります。平成18年9月14日号に『組織と人間関係』というタイトルのコラムが掲載されていました。この中の最後の所に「正しい人間関係を構築して維持する努力の上に、業績の向上は見えてくるのではないだろうか。」と述べられていました。私も企業という組織の中ではこのことが大事であると常に意識していました。皆さんにも是非読んでいただきたくここに紹介します。文章の中には現在のKONOIKEには、あてはまらない箇所もあるように思えますが、それぞれの考え方もありますので、あえて全文を紹介します。
《 いつの時代も人間社会には「人間関係」という言葉が、いろんな意味で存在する。
中には逃げ口上として「結局は人間関係じゃないかなあ」とか「人間関係がよくないからこうなるんだ」などと、原因や理由を探求せずに、事は両者間の’関係,にあるとして問題の真の解決をそらす手段にも使われるようになった。
因果関係や問題の背景を把握せずに、人間関係という大鉈で割り切ることをするから、
いつまでも解決を長引かせたり、事態を正確にとらえることができなくなったりする。
働く意欲がない、能力を発揮しない理由を、安月給のせいにするのもこれに似ている。
こういうことをいう人間は、では高賃金を支給すれば人が変わったように働くか、能力を最高に発揮するかというと、答えはノーである。
安月給を口にする人で、仕事をバリバリやりこなす人はほとんどいない。彼らは自分の意欲のないこと、能力を発揮しないことを裏づける客観的証拠がほしいだけなのだ。
スリカエ論なのである。そんなに安月給がいやなら辞めればいいじゃないか、と思うが、こういう人にかぎって、ブツブツ文句を言うだけで辞めるだけの意思や勇気はない。
辞めて他社に行っても認められないことを知っているのは、当の本人だけだからである。
こういう社員は、また、得てして組織のせいをも口にするようになる。「うちのような形骸化した組織じゃ人は動かないよ」「うちみたいな組織じゃ業界でだんだんシェアが落ちるんじゃないか」などと言う人は、ではそれに変わるべき’新組織論,を持っているか、事あるたびに上役や要所、要所に自分の意見を納得させるべき提案なり、意見具申などしたことがあるかといえば、この傾向もない。
すべて組織のせいだと言っていれば事は楽である。理想的な組織など、どの企業にもありはしない。いちばん困るのは、こういう人間は組織の一員から心理的にはずれていることである。企業の中では人間関係も組織をはみだしては戦力とならない。
正しい人間関係を構築して維持する努力の上に、業績の向上は見えてくるのではないだろうか。 》
私達はKONOIKEの組織人として、正しい人間関係を構築したいものです。