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金を使うな心を使え

表題は5月のえんしん経営者クラブでの【松下幸之助に学ぶ人生観・経営観】の講演の中にあった言葉です。講師は〈松下幸之助・最後の愛弟子〉と呼ばれている【上甲晃(じょうこうあきら)】氏でした。上甲氏は昭和16年大阪に生まれ、京都大学卒業後「松下電器産業」に入社し広報部、電子レンジ事業部を経て「松下政経塾」へ出向、総務部長、塾頭、常務理事、副塾長を経て「松下電器産業」に復帰しました。平成8年に「志ネットワーク」を設立し、翌年「青年塾」を創設、全国各地で活動なさっていらっしゃる著名な方です。
「松下政経塾」は、皆さん既にご案内のように、日本の政財界を背負って活躍されている多くの卒業生を輩出している、多分日本で唯一の「政治家育成塾」です。【鈴木康友】浜松市長もこの塾生でした。
この講演では、講師が塾頭として塾生に【松下幸之助】から受け継いだ(人生観)(経営観)を教えていた内容を披露して頂きました。今日は多くの講演内容の中から私が皆さんに知って頂きたい所を抜粋してお伝えします。
『金を使うな心を使え』 
「銭使うたらあかんで 銭を使うのは最後や」 「自分の持っている財産に気を使え」「財産とはやる気、若さ、心や」「無いものをなげくな 有るものを生かせ」
幸之助翁は85歳の時にこの塾を創設したそうです。日本の将来を憂えて、将来を託せる卓越した人材を育てたかったのでしょう。余命を考えれば自分が見ることが出来ない未来のために私財を投じてでも、どうしても作っておきたかったのだろうと思います。 
『そこまでやるか』  
「松下電器産業」では当時、年に一度大勢の販売店の主人を温泉宿に招き、接待をしていたそうです。そこでの社員の態度は本当に「そこまでやるか」に現れていたそうです。幸之助翁が言っていた「心を使え」ですが、例えば、お客様の座る座布団の並べ方にも神経を使い、凧糸を持参し、きちっと隅を合わせ、それぞれのラインがものの見事にきれいに一直線に座布団が並んでいたそうです。 これは「平凡なことでもライバルには絶対に差をつける」という言葉であったり「小さなことを大事にする会社が大きくなる」であったり、「金以外のサービスで、お客様に徹底的に感激させる」であったり「いやがらずに喜んで小さな仕事を精一杯やる」また「同じことをするのであれば、他に先駆けてやらなければ力が出ない」「条件が整えば決断するという人は、いつまでも決断出来ない。決断が条件を整える」に表現されています。また「自分さえよければ良い、と考えた時点で必ず行きづまる。人のつながりの中で生きているからには行きづまるのが真理」 
幸之助翁は本当に素晴らしい教えを残しています。
皆さん良い所はどんどん真似して実行していきましょう。 

『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。 』