生きていて良かった
毎年、広島市にある【株式会社熊平製作所】発行の「抜粋のつづり」が送られてきます。この冊子は昭和6年に、創業者である【熊平源蔵】さんが発刊されてより、現在の社長さんに引き継がれ、今年は六十七冊目を発刊されたようです。【株式会社熊平製作所】は大型の耐火金庫を始め多くの金庫を作って来た会社ですが、私はこんなに長い間、無料で配布し続け、素晴らしい内容の文章を全国の皆さんに紹介して下さっているこの会社に、心からの敬意を常日頃から感じていました。今年送られてきた六十七冊目の中にシンガーソングライターの【みなみ らんぼう】さんの文章が載っていました。
素敵な内容ですので、最初の部分を紹介します。
《 映画『男はつらいよ』の第何作だか忘れたが、寅さんの妹、さくらの一人息子満男が、
【後藤久美子】扮するマドンナに振られる。大学受験にも失敗した満男は、ダブルショックで大いに落ち込む。そんな折に寅さんと江戸川縁を歩きながら、こう訊ねる。
「伯父さん。人間どうして生きなくちゃならないんだ」と。
寅さんはいつもの明るい調子で、
「バカだなお前、大学入ろうとする人間がそんなことも分らないのか?」
とまずくさしてから、
「今まで生きていて良かったと思ったことがあるだろう。そんなときのために生きるんだよ」と答える。
僕はこの台詞にゾクッと来た。また来るかもしれない”生きていて良かった”という日のために生きる・・・・。うーんこの生きていて良かったという言葉を「しあわせ」と置き換えてもピッタリ合う。そう僕達はいつだっていつか来る「しあわせ」に向かって歩いている。 》
人間が生きて行く中には、様々な苦しみや悲しみが数多くあります。そんな時「もう いやだ」と思うのは簡単ですが、そんな時こそ明るく楽しくこの台詞にあるように、
いつか来る「しあわせ」や「生きていて良かった」と思える日を楽しみに力強く生きて行きたいと思います。
私は常に「人は自分が思っているような人間にしかなれない。」と考えています。
私達の未来は、私達自信が作って行くのです。そして私達自身が想い願っているような人間にしか、私達はなれません。ですから私達は、夢を大きく持って、いつか必ず来る『願いが叶う日』を信じて頑張って行きましょう。
ここでインドの偉人【マハトマ ガンジー】の残された言葉を紹介します。
「明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。」
さあ また今から皆で夢に向かって力強く進んで行きましょう。