レーゾンデートルとクセジュ?
フランス語で「存在理由」とか「存在価値」という意味の言葉「レーゾンデートル(raison d’tre)」。
「私のレーゾンデートルは?」っていう具合に使うと、意味深長になりますね。
同じフランス語で「クセジュ?(Que sais-je?)」というのがあって、
こちらは「私は何を知っているか?」です。16世紀フランスのモラリスト、ミシェル・ド・モンテーニュの言葉だそうです。ボルドーの近郊に生まれた彼は、両親からラテン語で教育を受けたのですから、「私はラテン語ラテン文化を知っている」のでしょうね。『随想録(エセーEssais)』の著者として有名ですから、何ものかを探る思索の旅を重ねたのでしょう。それできっと自身のレーゾンデートルを発見できたのでしょうね。
私の場合、「クセジュ?」にも「レーゾンデートル」にもどう返答したらいいか確固たる答えを持っていないです。
社会にどれだけ貢献できているか。などという単純なものではなく、もっと深く考えてみなければいけないです。
自分にかかわりを持っているひとなら何かを感じていてくれるでしょう。親や配偶者ならいつも近くにいてよき理解者だとは思いますが、それでもすべてがわかるわけではないと思います。
自分の中でそれを見つけるしかないのでしょう。
さて自分のレーゾンデートルを探す旅はまだまだ続きそうです!