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けっしてあきらめない

 先月、7月18日早朝私はテレビに釘づけになっていました。そう、サッカー女子ワールドカップの決勝戦を見ていたのです。当日は休日でもあり、眠い目をさすりながら「なでしこジャパン」を応援し、そして感動し、涙ながらに興奮し、大きな声でバンザイと叫びました。何と粘り強い戦いをしてくれたものでしょう。私は中学、高校とサッカー部に所属し、高校生の時に県大会で準優勝をした経験があります。当時はまだテレビ中継はなく、ラジオ中継でしたが、両親は私の名前がアナウンサーから発せられる度に喜んでいた、と兄弟から聞きました。その経験もありサッカーには他のスポーツ以上に熱が入ります。女子サッカーはこれから絶対に人気が出てメジャーになって行くと思います。それにしても素晴らしい試合でした。90分の本戦では、終了9分前にやっと同点にし、勝利を信じていたアメリカの応援団を愕然とさせたイレブンでした。
そして延長戦、アメリカのエース、ワンバックが得意のへディングシュートを日本ゴールに突き刺し、底力を見せつけました。もうここまでか。私は「良くやった、銀メダルで上出来じゃないか」と本当に思いました。多分見ていた日本の応援団もそうだっただろうと思います。しかしキャプテンの澤選手は違いました。失点の瞬間、天を仰ぎ見た彼女は直ぐに手をたたき、チームメイトを鼓舞し始めました。「まだ時間はある。けっしてあきらめるな。」彼女はチームメイトにピッチの上で、こう言っていたように見えました。なでしこジャパンはこの一声で「あきらめるな」と声を掛け合っているように見えました。格上相手の延長戦での失点。誰が見ても「もうここまでか」とあきらめと、なぐさめの言葉が口に出てもあたりまえの状況です。しかしなでしこジャパンはあきらめませんでした。それまで以上に集中力をきらさず走り続けました。キャプテン澤を中心に、必死になってピッチを走り回りました。どこにこんなパワーが残っているか、と思わせるようななでしこジャパンでした。まるで今、この時のために残していたかのようなパワーを、全世界に見せつけました。本当にまるで神様が用意したかのように、延長後半キャプテン澤が、やっと手に入れた日本のコーナーキックを、アメリカ選手の前にスルスルと飛びだし、右のアウトサイドで斜め後ろに蹴りだしたのです。吸い込まれるようにアメリカのゴールを揺らし同点としました。びっくりしたのはアメリカだけでなく、日本も含め、見ていた世界中の人々が奇跡だと鳥肌を立てた瞬間でした。延長戦が終わりPK戦になった時、私は日本の勝利を確信しました。良くやったなでしこジャパン
ありがとうなでしこジャパンけっしてあきらめないこのイレブンを見て、世界中の人々が大震災後の日本の復興を改めて確信したことだろうと思います。どんなことがあってもけっしてあきらめないということを胸にきつく植え付けた瞬間でした。日本中、厳しい状況がまだまだ続きますが、けっしてあきらめないで頑張り続けることを約束します。

素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります