健全な利益
表題はKONOIKE 第9期の品質目標の中に掲げた言葉です。KONOIKEとして歴史ある鴻池不動産(株)から鴻池建設(株)そしてKONOIKE co.(株)と名前を変えて63年が経っています。今年も残り一カ月、有終の美を飾り来年に向かいたいと思います。それにしても今年は想定外の自然災害が多く、100年に一度、いや1000年に一度しかない、と言われた災害続きでした。東日本大震災の後遺症はまだ数年に亘り影響を及ぼすでしょう。しかし日本はそれを乗り越え、新しい形の成長路線を導かなくてはなりません。過去の日本の大変な試練を乗り越え世界にその力を発揮し、一時はジャパンアズナンバーワンと言わしめた先人達の素晴らしい努力を思い出し、輝く未来に邁進して行ける力が日本にはある筈です。全日本(オールジャパン)で頑張って行きましょう。
さて表題ですが、歴史あるKONOIKEの目標に初めて『健全な利益』を入れました。何だかんだ言ってもやはり企業は利益が出せないと何も評価されませんし、また何も出来ません。正々堂々と『健全な利益』を上げるために頑張って行きたいと思います。次に情報誌「商工リサーチ」の第1889号に載っていた文書を紹介します。あたりまえですが今年最後の来年に向かってのコラムとして改めて紹介します。『儲けなければ給料は稼げない』の題名です。
《 企業を評価する最大のポイントは、仕事を通じ一年一年どれだけ儲けているかということです。昔なら赤字であっても保有する土地や株が自然に上昇し、含みが含みを呼び赤字や借り入れを十分カバーすることが出来ましたが、今、資産は目減りする一方で当てにはできず、収益力が企業の実力と言える時代であります。しかしながら現況企業の70%以上が赤字であるという状況から見て、儲けて黒字にするということは大変なことです。こんな状況にあって経営者だけが利益に対し躍起になっていても、とても儲かる時代ではありません。幹部社員は勿論のこと、女子事務員や新人社員に至るまで従業員全てが会社の利益に対する意識がないと儲かるものではありません。利益を出している企業を見ていると、賑やかと言うか、いやらしいほど「数字」や「目標」が掲げられ、従業員もいつのまにか洗脳され利益に対する意識が高まっています。経営というものは、もともと泥臭く、格好の悪いものであり、形ではなくて実行なのです。従業員は皆な、会社にお金を稼ぎに来ているのです。給料が多くて文句を言う人はいませんが、少なければ皆が不満を持つ筈です。しかし会社が儲からないのに給料が上がる筈がないのです。従業員一人一人が利益に対する意識を高めないと、儲かる筈もなく、給料(お金)も稼げないのです。会社とは今や仕事して給料を頂くための所ではなく、稼いで給料を勝ち取る所なのです。会社が儲かるには何をすべきか、全員で真剣に考えるべきなのではないでしょうか。 》
大変厳しい時代です。KONOIKE第8期(平成23年9月末)の決算は、お陰様で黒字になりましたが、まだまだです。サー来年はもっともっと稼ぎましょう。