「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
この句は一般的には美人の相を表したものですが、
実は水毒、血毒、気毒を解消する東洋医学の基本
を教えている句でもあります。
「立てば芍薬」というのは、「臍(へそ)が縦に
なったらお腹に水がかなり溜まっているから、
芍薬を飲んで利尿させなさい」という意味です。
芍薬は、「腸に溜まった水を排出する水滞剤」です。
「座れば牡丹」というのは、「一度座ったら亭主が
いくら呼んでも立てないほど腰が重くなったら、
お腹の於血(おけつ)がひどいから牡丹皮を飲ませ
なさい」という意味です。
牡丹皮は、「止血・消炎作用と古血(血行障害に
よる鬱血)を出す作用がある駆於血剤」です。
「歩く姿は百合の花」というのは、「あれこれ神経を
使いすぎて頭が重くなっ たら気毒(お気の毒)だ
から百合根を飲ませなさい」という意味です。
百合根に限らず、香りの強い食品は、気の発散を
高めて、気毒を改善する効果があると言われています。
先人の知恵って素晴らしいですね。