日本の男
作家の【阿久 悠】さんの言葉が新聞に載っていました。最近の日本人について何か違う、と感じていた私にとって、刺激を受け共感する言葉でしたので、皆さんにも読んでいただきたくここに紹介します。
『 志高く、善意に満ち、身ぎれいに生き、自己犠牲も厭わない。
我欲はそこそこ、財も無いよりはあった方がいいが財のために
節を曲げることはない。上辺を作るよりは内面を磨くことに精
を出し、気取らず飾らず、含羞などという言葉を知っている。
無駄口を叩かず、されど沈黙の人ではなく、言うべき時には昂
らずに言う。お道化ず、ふざけず、変わり者と陰口をきかれる
ことはあっても鷹揚に笑っている。そして人の幸福を喜ぶ。
僕は少年の頃日本の男というものはおおむねそういう性質のも
のだと思っていた。
この文章の書き出しの何行かは、かっては尊敬や憧憬や好意で
見られたものであるが、今や嘲笑や憐憫の対象で、だから駄目
なのよね、だから負け組みなのよね、と烙印をおされる。
世の中ギスギスして全く味気なくなってしまったのは、
生きかたが美しいとか、処し方が立派だと、評価する空気が、
なくなってしまったからである。 』
【阿久 悠】さんは歌の作詞家としても、立派な名をなしている方でもありますが、私は、彼の作った歌の数々のヒット曲の中にも、人としての素晴らしさを感じているファンの一人です。
【松下幸之助】さんが残された言葉に、企業として心すべき事柄の中で、使命と順序が大事である旨のところがありますので紹介します。
『 企業は本業を通じて 社会に貢献する 』
『 企業にとって利益とは 社会に貢献したことの証である 』
『 企業が多くの利益を得たということは その利益を使ってさらなる
社会貢献をせよ との世の声である 』
多くの先達の皆さんの、言葉を噛み締め、勉強して行きたいと思います。