勝ち抜いていく為の要件
表題は、私が所属している「浜松ハーモニーロータリークラブ」のメンバーで個人的にもお世話になっている【竹内恵子税理士事務所】さんから毎月送られてくる文章に載っていた『激動の時代を勝ち抜いていく為の要件は何か?』の中のものです。
私自身教えられる所が多々あったので、皆さんにも一読頂きたくここに紹介します。
《『激動の時代を勝ち抜いていく為の要件は何か?』そのポイントの一つとして、「人に頼る心を捨てる」ことだそうです。運動会の伝統の競技「綱引き」に関連した興味深い実験があります。一人で綱を引く場合と、大勢で綱を引く場合とでは、力の出し方がどう違っていくかの実験です。綱を引く人数が増えればどうなるか。結果は、人数が増えれば増えるほど、一人が出す力は減っていく。一人の時に出す力を「100」とすると、8人で綱を引く場合には、一人が出す力は「50」以下になってしまうというのです。
共同作業をする人数が増えると、「一人」の出す力が減っていく。こうした現象を心理学用語で「社会的手抜き」と言うそうです。実験した人の名前にちなみ【リンゲルマン効果】とも呼ばれています。”人に頼る心”がある限り、自分の持っている大きな力を出し切る事はできません。力を出し切ってこそ、きびしい現実に勝つことが出来得るという訳です。
イギリスの歴史家【トインビー博士】は次のように述べておられます。「勝敗の定まっていない闘争においては、これに加わる一人一人が、最も重要である。自分がすること、あるいはしないことの結果は、あまりにも小さいので、目立った違いは生じないであろう・・・という弁解のもとに”全力を尽くして、己(おのれ)が役割を演じること”を免れる権利は何人(なんぴと)にもないのである。」
ではその「一人」の出す力を最大限に引き出すには、どうすればいいのでしょうか。
リーダーは、目の前の「一人」、自分と関わるすべての「一人」に、言葉をもって励まし、全力で励まして、そして、その地道な励ましを、送り続けることが大事であるということです。静かな池の水面に、石を投げた時、波が輪のように広がる「波紋」を思い浮かべてみて下さい。社会の中で、波紋ならぬ、波動を起こすのは、いつの時代も「だれか」だし、それは「一人」でそれも「真剣な一人」であったことは、史実が証明しています。そんな大それたことではないにしても、激動する時代を勝ち抜いていく為には、「一人が大事」だということです。
中国の古典に『薪火相伝(しんかそうでん)』という言葉があります。「薪は自らを燃やすことによって火を伝えていく」という意味ですが、リーダー自らが、人に頼らない「真剣な一人」であるかどうか、「周りの一人」に最大限の関心を持っているかどうか、再考してみてはいかがでしょうか。》そのとおりです、よくよく勉強していきたいものです。