悔いない日々を
今年も半年が過ぎました。月日の経つのは早いものです。
「光陰矢のごとし」と言われますが本当にそう感じます。
光(昼)と陰(夜)はアット言う間に過ぎてしまう。時の経つのは、過ぎてしまうと本当に短いものです。1日は長いけれど1年は早いとも感じます。年を重ねれば、重ねるほどそれを感じます。
皆さん1日1日を大切に過ごしていきましょう。
今年に入ってから私の周りで亡くなって行く人が多く、お葬式に何度か参列させていただきました。去年まではあんなに元気だった人が、今はこの世にいないと知ると、何か人生の空しい儚さを感じてしまいます。
こんな元気のないことではいけないと自ら奮い立たせてはいるのですが、現実は現実です。悔いない日々を過ごしたいと念じながら躍動したいと思います。
今から800年ほど前の鎌倉時代に書かれた「鴨長明の方丈記」を今更ながら反復しています。
800年も前に書かれた「方丈記」は、その後に書かれた「徒然草」「枕草子」と共に日本の3大随筆集の1つとされて有名で、古典の勉強には必ず出て来ます。現代でも人間の一生を考える時に、当時となんら変わらない感覚が呼び起こされます。
『ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にはあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。』
「流れて行く川の流れは、絶えることなく流れ、しかも、さっきの水と今の水とは同じではない。よどんだ所に浮かぶ水の泡は、一方では消えて、他方では生まれ、一つの泡がいつまでも同じ状態であるという例はない。世の中に生きている人と、住んでいる住居もまたこのようなものである。」
人も、また住居も結局は無くなってしまうものなのです。
威勢よく、元気に生きることが大事ではありますが、たまには人生を振り返り、良かったことはなぜ良かったか、悪かったことはなぜ悪かったかを反省することも大事です。今後の人生の為にも立ち止まって考える時が必要です。
皆さん悔いない人生の為にも悔いない日々を過ごしましょう。
ここで我が社の先輩で『マストレ代表取締役 都築倍弘』さんの言葉を紹介します。
彼は鴻池不動産の時代の役員で、今でも時々お会いする私の尊敬する経営者の一人です。
昨年の(びぶれ浜松5月号)に載っていた言葉の中から引用しました。
「版画を始めたのは一点物の絵と違い、刷れば欲しい方にわけられるから。でも、絵が決まらないと版画も作れない。モチーフが浮かんでこないと本当に苦しいんですよ。でもこの苦しみがあるからこそいい作品ができる。仕事も同じで、辛くて苦しいことは必ず糧になるから、苦しい時こそチャンス。悪いのはやがて良くなることの始まりなんです。だからへこたれてはダメ。苦しみ抜いた先には必ず本物が出てきますから」
KONOIKEには良い先輩がたくさんいます。良い先輩を見習い毎日精進して行きましょう。「散る桜、残る桜も、散る桜」です。儚い人生ですが、それを超えて悔いない日々を過ごしましょう。
『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。 』
以上