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リーダーに必要な条件

日経ビジネスに「賢人の警鐘」という欄があります。
今週号はライフネット生命保険CEO(最高経営責任者)の
「出口治明」さんが書かれた、コラムが載っていました。
出口さんは
1948年生まれ、京都大学法学部を卒業後、日本生命を経て2008年にライフネット生命保険社長に就任され、現在はCEOとして活躍されています。彼が書かれた文章を抜粋してここに紹介しますが、現在チームのリーダーである人、あるいは将来リーダーになろうとしている方には是非とも読んで頂きたくここに紹介します。

《 リーダーに必要な資質とは何かー。よくそう聞かれるが、私は3つの最低条件があると考える。それは、強い思い、共感する力、そして統率力の3つだ。
出世し、人の上に立って支配することが目的のような人物をリーダーにすべきではない。何かを成し遂げたい強い思いがある人をリーダーにすべきだ。
何かをやり遂げたい強い思いを持ち続ける人は、迷っても失敗しても、何度でも立ち上がる強さがある。周りも手を差し伸べたくなり、思わぬ応援を得られたりもする。
共感する力とは、「自分のやりたいこと」を、丁寧に伝えて共感を得る力だ。人は、表向きは賛同して、裏では足を引っ張るようなことを平気でする。それが人間社会だ。だが共感してくれるメンバーを何人か得ることが出来れば、それでチームを引っ張っていける。そして統率力は、思いがけない困難にぶつかった時、仲間と丁寧にコミュニケーションを取り、最後まで率いる力を指す。
統率力と言うと誤解されがちなのが「黙って俺についてこい」などの不毛な精神論だ。独善的に振舞うことは、統率することとは違う。
チームを率いる資質として
3つの最低条件を挙げたが、優れたトップに一番必要なのは、正しい意思決定が出来る力だろう。
いいかげんな思いつきで意思決定をしても、会社に成果をもたらし、顧客の利益に資すれば、それは良い意思決定だったことになる。一方で真剣に考え抜いた意思決定でも、会社にマイナスの効果しかもたらさず、顧客の不興を買うようであれば、悪い意思決定だ。
よって、時間をかけて考え抜いたら良い意思決定が出来るわけではない。それに多くの場合、意思決定にかけられる時間は限られる。短時間で意思決定を迫られ、結果を出さなければならないのが現実だ。
組織で何かが決まったのに実行されないことはあり得ない。意思決定は人やモノを動かすことでもある。リーダーの意思決定は、世の中や人の生き方に大きな影響を与える重要なものだ。
良い意思決定をする上で必要な心構えは何かと問われれば、
「帝王学の教科書」と言われてきた『貞観政要』という中国の古典で語られる「三鏡」を挙げたい。

中国史上最高の名君と言われた「太宗」が見ていた3つの鏡は、現代の意思決定においても欠かせない。
第一は本当の鏡。自分の顔や姿を見て、元気で明るく楽しそうかを確認する。
第二は歴史の鏡。大きな流れは過去の歴史を見なければ分からない。過去のケースを知っていれば、その中から最適なものを選択したり、ヒントにして類推したりすればいい。多くのケースを知るには、歴史を勉強するしかない。
第三は人間の鏡だ。人間とは、自分の横にいる仲間のことだ。「あなたは間違っている」と言ってくれる人をそばに置かない限り、人は必ず間違う。それを避けるため、「太宗」は「人」の必要性を説いた。 》

 リーダーには責任があります。組織の浮き沈みの、最終責任者がチームのリーダーにあることは、古今東西変わっていません。リーダーは、それ相応の覚悟を持って物事に対処すべきであり、またそれが当たり前であるということです。
私も半期決算を迎えるにあたり今一度よく噛み締めて邁進したいと思います。

 

      『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。 』  以上