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思いは実現する

最新のプレジデントに「中国で2000人が喝采」「稲盛和男、社長に説法70分」というタイトルの記事が載っていました。今年の6月29日に中国江省杭州市で行なわれた「稲盛和男経営哲学報告会」の会場でのことです。中国の経営者達2000人が大興奮し、お祭り騒ぎとなった模様とその後の取材を報告した内容です。最近は尖閣諸島の問題などで、中国と日本の関係が悪化し、政治的にも経済的にも困難な状況にある両国ですが、今回の記事を読むと、中国の日本に対する姿勢が別の意味合いも押さえておかなければならないように思えて来ます。
彼を必要と感じる経営者達が想像以上に存在している事実から、「稲盛信者」は中国内でも影響力を持った人達の間で浸透していると思いました。
この記事から私自身がここだけは知っておきたい内容だと思うところを抜粋して紹介します。
《事業を成長させる出発点は、
「何としても事業を成功させたい」という「強烈な願望を抱く」ことに尽きます。そうした強い「思い」や格闘技にも似た「闘争心」のない者は、そもそも経営者にはふさわしくありません。逆に、そうした「思い」さえあれば、資金や技術、人材などに恵まれなくても、熱意と執念がその不足を補って、ものごとを成し遂げていくことができるのです。
「思う」というだけで目標が実現していくはずがないと考えるかもしれませんが、「思い」には強大なパワーが秘められているのです。一般的には論理的に推論したり、戦略を組み立てたりすること、つまり頭で考えることが一番大事であり、心に「思う」ことは、大したことではないと考えられています。しかし「思う」ということは、頭で「考える」ということよりもはるかに大きな力を持つと私は信じています。「思う」ということは、人間の全ての行動の源となっているのです。
経営者が何かを強く心に「思う」と、まさにそのことが実現していくのです。・・・
人生において「無駄な苦労」というものは、実は一つもありません。なぜなら、苦労そのものが人間をつくっていくからです。
私も子供の頃は生意気でしたから、大人から「苦労は買ってでもしろ」と言われると反発し「いやいや、苦労なんて売ってでもしたくない」と思っていたものです。しかし今ではその意味がよくわかります。苦労というものは、自分を磨いていく糧となるもの。「金を払ってでもしたほうがいい」というのは本当です。私の場合、大学を卒業して就職をした会社が「給料の遅配は当たり前」という赤字続きの会社でした。会社の研究室で自炊をしていましたが、ご飯を炊いて、ネギと天かすだけのみそ汁をバッとこしらえてそれを朝昼晩と食べていたものです。
その後も京セラを創業して、若い頃から非常に苦労をしましたが、これは天が私に与えたもうた試練だろうと思うようにしてきました。神様はきっと私の心を高めるために、そういう苦労を与えたもうたのだろうと思います。そういう困難から逃げず、真正面から立ち向かってきたからこそ、今の自分があるのです。
82歳になって、しみじみ
「心のあり方が、全てを決めるのだな」と思います。
今、自分の境遇に苦しんでいる人がいるかもしれません。しかし、その境遇をつくりだしたのは、まさに自分の心なのです。自分の心が、正しい方向に変わっていけば、自分が今置かれている環境も変わっていきます。心が招かないものは、自分の周辺には現れません。自分の心の反映が、自分の周辺に現れ、現在の自分を取り巻く環境もつくっているのです。
そう考えれば、
「心を磨く」ということこそが人生の目的であり、また人生で最も大切なことではないでしょうか。》

 このコラムで何回も紹介した「稲盛和男さん」です。中国にも大勢の信者とでもいいたいような熱烈なファンが、特に若手経営者達に多いと聞いて少し安心した気持です。
稲盛さんは言います。「中国にも素晴らしい経営者はたくさんいます。中国のいい点をもっとよく知り、日本人と中国人はもっといい付き合いをしていかなければならないと思っています。」と。
まだまだ発展する中国です。何とかいい関係をつくっていけたらと願います。人間は全て心が決めています。心を磨いてさらに素晴らしいKONOIKE 集団になっていきましょう。

      『 素晴らしい未だ見ぬKONOIKEに会う為に今頑張ります。 』 以上